塗装業界に特化したアプリ開発。
ITで現場の効率化を実現
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デジタルマーケティング部×情報システム部対談
左:猪口 正弘(いのくち・まさひろ)2010年入社。デジタルマーケティング部部長。
一見物静かでクールだが、大の猫好き、話しかけるととてもよく話す。
アステックで最もIT関連の最新情報に詳しい時代の最先端を行く男。
右:松本聖司(まつもと・さとし) 2014年入社。情報システム部副部長。
冬は暇さえあれば雪山にでかけ、それ以外はアウトドア・テニスとスポーツ大好き。怒った所を見たことが無いくらい温和な性格
データを蓄積し、塗装業界のプラットフォームに
__ローンチしたばかりですが、次の企画などはありますか?
猪口:もともとこのアプリは、ITのプラットフォーム構想のスタートレベルで、これを多くの塗装会社の人が使うことによって、データを蓄積できると思います。それをいわゆるビックデータにして、データを使ってマッチングなどのデータビジネスや受発注のシステムにも役立てたいと思っています。
__このプロジェクトは実際どれくらいの期間かかっているのですか?
松本:最初はコンサルの方にも入って頂いたりとかで、その期間だけで1年くらい。トータルで2年くらいですね。
__開発メンバーは何人くらいですか?
松本:十数名はいますね。
__完全に社内の人間だけで作られているのですか?
松本:はい、そうです。私は以前、似たようなアプリを作っていたこともあったので、そういうところの技術はあったのですが、アプリに特化した経験を持たれた方が入ってくれたりすると、すごくプラスになると思います。
__企画者と開発者の間で意見が食い違うことなどはありますか?
松本:いい意味で、言い合いになることはあります。
猪口:お互いの立場があって考え方もそれぞれなので、企画は企画の考え、開発には開発の都合があり、その意見が合わない事は多々あります。ただ向かってる方向は同じなのでそこをどう着地させるかということが大事になってきますね。
松本:そういう意味でもプラットフォーム構想の中で、我々がどこを目指していくかきちんと定まっていれば、みんな同じ意見でぶつかってきてくれるので、より良いものになっていくと思います。
猪口:うちは他社よりももっとミニマムに塗装業界に特化して、業界の方が使いやすいアプリを作っていく、というコンセプトでこれからもやっていきたいと思います。
現場を効率化するアプリ開発
__お二人の部署では、新しい企画を進めているとお聞きしましたが。
松本:新しいアプリの制作ですが、試行錯誤を繰り返しながら、販売開始することができました。
__どういったアプリなのでしょう?
松本:工事現場で働く塗装店の職人さんに向けたアプリです。
猪口:塗装現場と会社の情報伝達をスムーズに行うことに特化しています。現場の職人や営業は、お互いに写真を送り合ったりするんですけど、データが途中で消えたりすることがあるんです。そのような問題を解消するためにもこのアプリを作りました。
その他には連絡事項やお客さんに言われたこと、現場の場所について、関わる全員がここで共有できるようになっています。
塗装業界はかなりアナログで、現場住所をFAXで送ったり、写真データを送信…ではなくSDカードを郵送したり、それが当たり前です。なので、時短や生産性の向上をITで支援するということを弊社のミッションとしてもやっています。
__現場からも、効率化したいという声が上がってきていたのですか?
猪口:もちろん、それもありますね。
松本:業界のプラットフォームを担っていきたいという会社ビジョンの実現のために何ができるかという第一弾としてこのアプリ制作の話が出てきました。
猪口:現場の人たちは、アナログなやり方でも問題が起きていないという理由から、今のままで良いと言う人たちも多いです。結局、どっちかっていうと、アプリを取り入れたりするのがめんどくさい。そういった意味で啓蒙していかないといけないので大変ですね。
__でも現場の人達もどんどん若くなっていくと、受け入れられやすくなるのではないですか?
猪口:経営者が若くなってきて、なんとなく前よりも受け入れられやすくなってきているとは思います。
松本:今はこのアプリを、受け入れてくれる会社とそうでない会社が二極化しているのは事実ですが、いずれはほとんどの塗装店が活用している、という状態にしたいですね。