研究開発職インタビュー | 株式会社アステックペイント新卒採用サイト

山田凜 Rin Yamada
研究開発職 / 2016年入社

アステックグループを一言で表すと？
塗料業界の異端児

困難の中で見つけるやりがい

現在、新製品の開発と既存製品の改良が主な仕事です。新製品の開発は、お客様の声や市場の動向からヒントを得て開発に着手し、様々な性能試験を行った上で製品化を目指します。既存製品の改良は、職人さんの要望から改善し、さらなる性能向上やコストダウンを目指して行います。
これらの業務を行う上で難しいところは「思い通りの結果にならなかったときにそれをどうクリアするか」です。試験を進めていく中で、多くの壁にぶつかります。過去に経験があるものであれば良いですが、そうでないものも少なくはありません。そうなると、試行錯誤しながら進めていく必要がありますし、長い場合だと1ヶ月以上かかることもあります。
そんな中でも、「自らが開発した製品を世に出せること」にやりがいを感じます。発売を迎えるまでには多くの困難にぶつかりますが、その分発売できたときの喜びは大きくなります。発売後数ヶ月はクレームがないか心配になりますが、お客様が喜んでくださっていると聞くと、とても嬉しくなります。

転んでも必ず起き上がる

入社3年目のときに、私がメインで担当した新製品を発売することができました。しかし、性能の一部で懸念事項が発覚し、やむを得ず発売休止の措置を講じることとなりました。新製品の販売休止は当社でも初めてのことだったので、とても責任を感じていました。販売再開に向け様々な検証試験を開始しましたが、満足のいく結果はなかなか得られず、焦りと不安が募るばかりで何度も心が折れそうになりましたが、「絶対に販売再開を実現させる！」と強い気持ちを持ち続け、開発課のメンバーにも協力いただきながら粘り強く検証を行いました。結果、無事予定日に販売を再開することができました。
この経験から、「強い意志を持ち、挑戦し続ければ必ず達成できる」ことと、「遠慮せずに周囲に協力を求めることの大切さ」を学びました。また、今回の件で多くの新たな知見を得ることもできました。今後の開発業務にもこれらのことを活かし、さらに成長していきたいです。

お客様の声に助けられた

今までで一番嬉しかったのは、お客様から製品の再販開始を待ち望む声をたくさんいただいたことです。製品が発売休止となっていた中で、当社のお客様が一堂に会する一大イベントに参加させていただきました。展示ブースには私がメインで担当した製品も出品していましたが、発売休止となったことでお客様には多くのご迷惑をおかけしてしまっていたため、「何を言われるだろう」と正直とても不安がありました。しかし、お客様からは「いつ再販するの？」「期待しているから！」など予想していなかったとても嬉しい意見を数多くいただくことができました。これらのお言葉をいただけたことで、「お客様のためにも、何が何でも再販を間に合わせなければ！」と奮起することができ、結果として予定日に再販することができたと感じています。

よりよい製品を世に送り出すために

今後の目標は、お客様に安心して使っていただける製品を開発し、世に送り出すことです。私がメインで担当した製品が発売休止になった件でも、無事発売を再開できたとはいえ、お客様には不安や不信感を与えてしまったと感じています。私自身もとても悔しい思いをしました。このようなことを二度と起こさぬよう、今回の経験から学んだことや得たことを活かすのはもちろん、開発者としての知識や思考力、経験をさらに高めていきたいと考えています。
今年で入社4年目を迎え、新人から中堅へと周囲からの見られ方が変化していく中で、人としてのさらなる成長も必須であると考えています。これまでは部外の方と関わることがあまりなかったので、これからは積極的に関わりを持ち、多くの人と接することで人としての幅を広げていきたいです。

研究開発職のある一日